
今回は、支倉凍砂氏の「狼と香辛料」についてお伝えしていきたいと思います。
おすすめ理由は、昔の経済や貨幣についてとてもストーリーに合わせて書かれており、中世のヨーロッパ的な世界でのの争いの舞台で行商人のロレンスと賢狼ホロとの出会いから描かれており、とても客観的な見方や恋愛的な主観の見方からでも楽しむことができると思います。
特に、毎巻かかわってくるキャラクターの人物像や町の背景などを切り込んでストーリーが進むので、最後まで読まずにはいられないおもしろさがあります。
「これは一体どういうことだろう?」「この人はなぜこのような考え方をするのだろう?」といったことがストーリー的におもしろくするためだけではなく、きちんとしたその人の理由や考え方が絶妙な具合で描かれています。
また、ロレンスとホロの会話がとてもおもしろいです。掛け合いというのでしょうか?普通思いつかないような独特の言い回しで自分の思うように話をお互いに腹を探りあいながら話しているのは本当におもしろいです。でも、決して仲が悪いということではなくあくまで「うまい!!」んですよね。
貨幣の種類や成り立ちや普段私たちが普通に使っているものでも昔は、それを「作る人」「売る人」「運ぶ人」など様々な人が関係しているのですが、どの人もキャラが活きています。
私は最初の巻が発売されてから律義にずっと買い続けているので、とてもおすすめです。